SEIKO・TOWN

松田聖子( Seiko Matsuda ) SEIKO・TOWN歌詞
1.ピンクのモーツァルト

作詞:松本隆
作曲:細野晴臣

水晶の熱い砂爪先立って
あなたへと灼けた腕巻きつけるのよ
背のびしているみたい去年のように
声あげてはしゃげない大人の恋ね
GAME ならルールきめましょ
傷ついても傷つけても
うらみっこなしよ
ビンクのモーツァルト ねえ感じてる?
神秘なさざ波のシンフォニー
ピンクのモーツァルト ねえもうじきね
ビッグ・ウェーヴが砕けたら
華やかな九月

潮風に貼りついた絹のブラウス
スカートの裾を手に水と遊ぶの
涼し気にうつむいた瞳の奥で
色っぽい動きだけ計算いてる
塩辛い Kiss をしたでしょ
濡れた砂に横たわった
みち潮の時間
ピンクのモーツァルト ねえ感じてる?
高まる胸のモデラート
ピンクのモーツァルト ねえもうじきね
揺れる音符が飛び散れば
華やかな淑女

ピンクのモーツァルト ねえ聞こえるわ
ときめくそよ風はヴァイオリン
ピンクのモーツァルト ねえ待っててね
心の弦が弾けたら
華やかな九月


2.蒼いフォトグラフ

作詞:松本隆
作曲:呉田軽穂

光と影の中で
腕を組んでいる
一度破いてテープで貼った
蒼いフォトグラフ

今一瞬あなたが好きよ
明日になればわからないわ
港の引き込み線を
渡る時 そうつぶやいた

みんな重い見えない荷物
肩の上に抱えてたわ
それでも何故か明るい
顔して歩いてたっけ

いつも悩みを相談した
あなたにも話せない
時が来たの

写真はセピア色に
褪せる日が来ても
輝いた季節 忘れないでね
蒼いフォトグラフ

次に誰か好きになっても
こんなピュアに愛せないわ
一番綺麗な風に
あなたと吹かれてたから

いつも何かに傷ついてた
そんなとこ 二人共
よく似てたね

いつか何処かで逢っても
変らないねって
今の青さを失くさないでね
蒼いフォトグラフ

光と影の中で
腕を組んでいる
一度破いてテープで貼った
蒼いフォトグラフ


3.瞳はダイアモンド

作詞:松本隆
作曲:呉田軽穂

愛してたって言わないで…

映画色の街 美しい日々が
切れ切れに映る
いつ過去形に変わったの?…

あなたの傘から飛びだした
シグナル背中に感じた
追いかけてくれる優しさも無い

Ah 泣かないで Memories
幾千粒の雨の矢たち
見上げながら うるんだ
瞳はダイアモンド

哀しいうわさも微笑(わら)い飛ばしたの
あなたに限って
裏切ることはないわって…

でもあなたの眼を覗きこんだ時
黒い雨雲が
二人の青空 消すのが見えた

Ah 揺れないで MEMORIES
時の流れが傷つけても
傷つかない心は
小さなダイアモンド

Ah 泣かないで MEMORIES
私はもっと強いはずよ
でもあふれて止まらぬ
涙はダイアモンド


4.Canary

作詞:松本隆
作曲:SEIKO

見知らぬ子供たちが走る
降り出す雨に追われるように
歩道の脇のシトロエン
窓のあなたに Say Good-bye

ミラーに港町が映る
あなたと暮した部屋が消える
薔薇の模様の壁紙
窓の横にカナリア

歌い続けている青い小鳥のように
命のある限り あなたを忘れないわ

一人で生きる自信と
翼をくれたあなたを…

自分を試してみたいのよ
都会のどこか片隅の店
ピアノを弾いて歌うわ
そんな夢も話した

自由に飛べばいい 夢をあきらめないで
ぼくの手のひらから 羽撃いてゆくがいい

静かに言ってあなたは
私の背中押したの

歌い続けている青い小鳥のように
命のある限り あなたを忘れないわ

一人で生きる自信と
翼をくれたあなたを…
翼をくれたあなたを…


5.夏服のイヴ

作詞:松本隆
作曲:日野皓正

息をひそめて私待ってた
あなたの背中へと
太陽が沈むまで

抱き寄せる手の力強さを
今は信じたくて眼を閉じる

夏服のイヴ あなたとなら
どこまでも走れるわ
楽園から追い出された
恋人たちのように

倖せにして 世界中から
うらやまれるほどに抱きしめて

夏服のイヴ 薄いシャツが
揺れる鼓動伝える
選んだから悔やまないわ
もし不幸になっても

青春の中 振り向いた時
一番美しい夏にして

夏服のイヴ あなたとなら
どこまでも走れるわ
楽園から追い出された
恋人たちのように…


6.とんがり屋根の花屋さん

作詞:松本隆
作曲:Seiko

青いバラが欲しいの今夜は
そうね涙より薄いブルー
かすみ草は多めにね
リボンはいらないわ

カードに自分の名前しるして
今日は振られた記念日だから
昔ここに来た時は
二人連れだったでしょ

通りには迷い子の白い猫
淋し気な瞳をしてるわ

おいでって手を振ると逃げるのね
私たち よく似てるわ

仲の良さそうな恋人たち
先に花を選んであげてよ
私ならば後でいい
待つ人もいないし

急に雨が降り出してきたわ
ちょっと雨やどりしたいけれど
もうお店をしめるのね
ついてない水曜日

通りには迷い子の白い猫
空を見てまぶたをこするの

帰る家あるのかな ないのかな
濡れてると風邪をひくよ

通りには迷い子の白い猫
抱きあげて連れてきたいのに

おいでって手を振ると逃げるのね
私たち よく似てるわ


7.セイシェルの夕陽

作詞:松本隆
作曲:大村雅朗

島をめぐる白い船が
岬をまわって消えてゆく

ワラの屋根のバンガローに
今夜は一人で泊まるのよ

樹のハンモック そっと揺らしながら
この絵葉書を書いたの

ほら セイシェルの夕陽が
今 海に沈んでくわ
真っ赤なインク 海に流してる
あなたにも見せたいわ

もしあなたがここにいたら
きっとロマンスが生まれたわ

離れてみてわかったのよ
大切な人は誰かって

白い貝殻 拾い集めながら
ブレスレットを作るわ

ほら セイシェルの夕陽が
今 海に沈んでくわ
世界のどんな場所で見るよりも
美しい夕焼けよ

ほら セイシェルの夕陽が
今 海に沈んでくわ
私は熱い紅茶飲みながら
何故かしら涙ぐむ

「セイシェルの夕陽が」絵葉書に
「海に沈んでくわ」追伸の
「セイシェルの夕陽が」キスをして
「海に沈んでくわ」…


8.Rock'n Rouge

作詞:松本隆
作曲:呉田軽穂

グッと渋い SPORTS CARで
待たせたねとカッコつける

髪にグリース光らせて
決めてるけど絵にならない

海へ行こうぜって
指を鳴らすけれど
動機が不純だわ

1ダースもいる GIRL FRIEND
話ほどはもてないのよ
100万ドル賭けていい
アドレスには私きりね

肩にまわした手が
少し慣れ慣れしい
軽くつねったら
ちょっとブルーに目を伏せた

PURE PURE LIPS 気持ちはYES
KISSはいやと言っても反対の意味よ
PURE PURE LIPS 待っててPLEASE
花びら色の春に I WILL FALL IN LOVE

防波堤を歩くとき
ジョーク並べて笑わせたの

黙りこむともりあがる
ムードの波避けるように

君がス・ス・スキだと
急にもつれないで
時は逃げないわ
もっとスローにささやいて

PURE PURE LIPS 気持ちはYES
横断舗道 白いストライプの上
PURE PURE LIPS 待っててPLEASE
シグナル変わるまでに I WILL FALL IN LOVE

PURE PURE LIPS 待っててPLEASE
花びら色の春に I WILL FALL IN LOVE


9.硝子のプリズム

作詞:松本隆
作曲:細野晴臣

さよならって言葉 普通っぽいし
握手も嫌みたい そらぞらしくて
助手席になじんだ身体のライン
明日からあの娘が脚を組むのね
私よりKISSが上手?
そんなこと聞けるわけないね
硝子のプリズム
あなたとあの娘と私
硝子のプリズム
綺麗な三角形ね
赤・橙・黄・緑・青・藍・紫
もう…屈折しそう

仇名で呼びあった二人なのにね
名前に「さん」をつける距離が哀しい
歩道橋のところで車を止めて
駅まで歩いたら電車で帰る
あの娘にささやかれると
ときめくの? あの頃みたいに
硝子のプリズム
涙と吐息とジェラシー
硝子のプリズム
陽射しが海に傾く
赤・橙・黄・緑・青・藍・紫
もう…屈折しそう

懐かしいペアのTシャツ
あの娘とのデートに着ないで
硝子のプリズム
あなたとあの娘と私
硝子のプリズム
綺麗な三角形ね
赤・橙・黄・緑・青・藍・紫
もう…屈折しそう


10.時間の国のアリス

作詞:松本隆
作曲:呉田軽穂

鳶色のほうき星 流れて消えて
街角を客船が通り過ぎるわ
半袖のセーターを着ているあなたが WOW WOW
三日月に腰かけて指笛吹くの
魔法の時計逆にまわせば
赤いリボンとビーズの指輪

Woo Fairy Girl あなたを追いかけ
空を飛ぶけど 上手く飛べない
Woo Fairy Girl 私はちょっぴり
不気嫌 時間の国のアリス

誰だって大人にはなりたくないよ
永遠の少年のあなたが言うの
シャム猫のぬいぐるみ抱きしめながら WOW WOW
叱られた子のように私立ってた
瞳閉じれば四次元の迷路
タキシード着たウサギが走る

Woo Fairy Girl 童話の世界じゃ
Kiss する時はおでこにするの?
Woo Fairy Girl くちびる尖らせ
振り向く時間の国のアリス

カボチャの馬車と毒入り林檎
頬つねっても痛くないのね

Woo Fairy Girl あなたを追いかけ
空を飛ぶけど 上手く飛べない
Woo Fairy Girl 私はちょっぴり
不気嫌 時間の国のアリス

Woo Fairy Girl 夢なら続きを
見させて時間の国のアリス


11.赤い靴のバレリーナ

作詞:松本隆
作曲:甲斐祥弘

前髪1mm
切りすぎた午後
あなたに逢うのが
ちょっぴりこわい

一番綺麗な
時の私を
あなたの心に
灼きつけたいから

明るくなったね
人に言われて
誰かのせいよと
謎めきたいの

言葉にした時
こわれてしまう
やさしい気持を
はじめて知ったわ

赤い靴で (赤い靴の)
踊るように (バレリーナ)
街を歩けば
風もはしゃぐわ
私 恋してるのよ

見知らぬ電車で
見知らぬ海へ
見知らぬ駅まで
切符を買ったわ

海からあなたに
電話をかけて
今すぐ来てよと
わがまま言おう

車を飛ばして
来てくれるかな
それともやさしく
叱られるかしら

赤い靴で (赤い靴の)
踊るように (バレリーナ)
ビーチ歩けば
波もささやく
君は恋してるねと

前髪1mm
切りすぎた午後
あなたに逢うのが
ちょっぴりこわいの


12.SWEET MEMORIES

作詞:松本隆
作曲:大村雅朗

なつかしい痛みだわ
ずっと前に忘れていた
でもあなたを見たとき
時間だけ後戻りしたの

「幸福?」と聞かないで
嘘つくのは上手じゃない
友だちならいるけど
あんなには燃えあがれなくて

失った夢だけが
美しく見えるのは何故かしら
過ぎ去った優しさも今は
甘い記憶 Sweet memories

Don't kiss me baby we can never be
So don't add more pain
Please don't hurt me again
I have spent so many nights
Thinking of you longing for your touch
I have once loved you so much

あの頃は若過ぎて
悪戯に傷つけあった二人
色褪せた哀しみも今は
遠い記憶 Sweet memories

失った夢だけが
美しく見えるのは何故かしら
過ぎ去った優しさも今は
甘い記憶 Sweet memories